コンクリートの劣化現象を解説 中性化とはいったい何者なのか?

コンクリートの劣化進行中 コンクリート関連

こんにちは。

Pocky Dayです。

本日は、コンクリートはなぜ劣化(病気)するのか?を解説していきたいと思います。私は、コンクリートに親近感があります。「やばいやつ~」みたいに思われるかもしれませんが、結構人間に似ています。興味がない皆さんに少しでも共感していただければ、大変うれしいです。(^^;)この記事を読んで明日からコンクリートを注意深くみてみて下さい。(w)

身近なコンクリートはこんなものに使用されている

皆さんは、コンクリートの事をどれくらい知っていますか?「まあ~特に興味もないのでは」と思います。でも皆さんは、毎日の暮らしの中で、何気なくコンクリートを見ていると思います。例えば、鉄筋コンクリートの塀、家、ビル、道路の縁石、側溝、橋脚、橋梁、ホームセンターで購入できるブロック、駐車場などいろいろあります。

コンクリートは強いの弱いのどっち?

コンクリートをめちゃくちゃ強いですが、これらの構造物(コンクリート)は、永久的に健全なものではなく劣化してしまいます。人間でいうと病気です。病気になると病院に行って診断してもらいます。そして、処方箋を出してもらいます。コンクリートも人間と同様なことが言えます。

 

なので、コンクリートも定期健診が必要で、そこで病気が見つかれば対処しなければなりません

コンクリートの病状って?

コンクリートは、人間と違って病気が多い訳ではありません。主にこのような劣化(病気)があります。

①中性化

②塩害(えんがい)

③アルカリシリカ反応(ASR)

④凍害(とうがい)

⑤疲労

⑥化学的侵食

⑦火害(かがい)

主なものはこの7項目です。

今回は①を解説してみます。他の事象は、今後ちょこちょこ解説してみたいと思います。

コンクリートの病気①

①は、どんな劣化(病気)なのかというと、健全なコンクリートはアルカリ性(pH:12~13)を保っています。私たちの身近なものでは、油汚れ用洗剤がpH12~13くらいです。ちなみにアルカリイオン水などは、pH9~10くらいです。

この中性化という劣化(病気)は、アルカリ性が中性になることを意味します。pHでいうと10くらいですが、コンクリートとしては中性化していることになります。

中性化の原理は、空気中の二酸化炭素がコンクリートの中に入り込むと炭酸イオンになります。この炭酸イオンとコンクリート中の水酸化カルシウムが反応し炭酸カルシウムになります。これで中性化になります。

人間は弱アルカリ性です。pHは10くらいです。人間はストレスや、食生活の偏りで酸性に傾くことがあります。そして、人間が酸性になると免疫力が低下して、さまざまな病気を引き起こす可能性が高まります。

コンクリートはどんな環境で病気になるの?

「コンクリートは中性化するとどうなるのか」というと、コンクリートの中にある鉄筋が錆びてしまいます。鉄筋が錆びると鉄筋の体積が大きくなるので表面のコンクリートが剥がれてしまいます。これがひどくなると、ぼろぼろに剥げたコンクリートになります。

では、コンクリートにとって、どういう環境条件でこのような現象になるかというと、家の外よりも家の中、気温や湿度にも大いに関係があり、気温が高く、湿度が50~60%で一番、中性化になることが分かっています。人間にとっては快適に暮らせる環境なのですが、コンクリートにとってはストレスがかかっているみたいです。(^^;)

コンクリートと人間は似ている?

コンクリートと人間は、似たもの同士のような気がします。ただ、病気をするってことだけなのですが…。「黙ってじっとしているコンクリートに親近感がわいてきませんか?」私だけでしょうか?

私はこのような妄想からコンクリートに興味を持つようになりました。(^^)/

バクテリアの力で自己治癒するコンクリートとは

コメント

タイトルとURLをコピーしました