【コンクリート工学誌2月号】コンクリート主任技士に必要な導入文の紹介

2024年2月号 コンクリート関連

こんにちは。ポッキーです。

本日は、コンクリート工学誌2024年2月号の記事で私が注目したことについて、書いていこうと思いますが、最近感じたことを呟き、その後に工学誌を読むことで、コンクリート主任技士の論文に活用できるような導入文を記述してみたいと思います。

つぶやき(今後の建設業界について)

先日、国土交通省が来年度の労務単価を発表しました。それをみてびっくりしたところです。

それは、例年労務単価は、2%程度の上昇で落ち着いていたところでしたが、令和6年度の平均は、前年度費から5.9%増になりました。この背景にやはり労働者不足があると考えます。第一次ベビーブーム世代が後期高齢者になり、労働人口を外れてきました。今後益々、労働人口が減少していく中で果して、現在の社会インフラを維持していくことができるだろうか。と心配しています。確かにDX技術の発展はこれから見込むことができますが、土木業界は、他の産業と比べても迅速に導入しずらい現状があります。それは、土木業界は2Dではなく3Dで仕事を行っていますし、ICTなど進められていますが、劇的に仕事の仕方が変わるわけではありません。簡単に建設現場の仕事の進め方は変わらず、生産性が向上出来づらい状況と考えます。この傾向は今後もよっぽどな施策を打たない限りは変わらないだろうと考えます。それに加え、建設業も来年度から残業時間の上限が決められることになります。

そういった現状を考え、少しでも改善していくためには何を実行していけばいいのでしょうか。

少し私なりに整理をしてみます。建設現場のみに焦点に充てると、絶対はずせない重要な事は、出来形管理と品質管理の2つではないかと思います。その理由は、どちらも規格が確立してあり、維持管理を考えると重要だと思います。品質不良な構造物であれば劣化速度も上がってしまい、結果的に維持管理費が掛かってしまいます。出来形においても図面通り出来ていなければ、補強や補修をする際、図面と異なれば調査時間が大幅に掛かってしまいます。やはり、社会インフラの維持を優先して何が重要なのかを今一度吟味していく必要があると考えます。そうすることで受注者は焦点が絞られ、しっかりした施工管理でき、生産性向上に繋がるのではないかと考えます。現在、書類等の適正化が進められて検査等が昔よりもかなり簡素化されています。しかし、私の肌間隔では簡素化されたとはいえ書類の作成量はあまり変わっていないと思っています。それは、今まで無かった真夏日率の資料や週休二日制を実施したかどうかの資料などは、比較的近年追加された書類が増えています。また、設計変更における資料や図面などは以前よりも精度が求められており時間を要します。確かに必要な書類だとは思いますが、それを作成することに労力がかかっています。

話を戻すと、書類の簡素化をもっと進めていくことが生産性を上げる一つの方法だと思います。究極は、必要な書類は施工計画書のみでいいのではないかと思います。普段のやり取りは、会話とし、その内容は議事に残す。この議事録は生成AIで作成するのです。これを成立させるためには官と受注者は高度な技術者であること、高い倫理観をもっていることが必要不可欠です。そのため、出来ない人間は淘汰されていくのだろうと思います。

日本社会は、これまで何をやるにも時間を掛けて制度改革を行ってきました。これからの社会はいろんな面で急速に変化する社会に突入すると推察するため、これまでと同じようなやり方では、いろんなところでハレーションが生じるのではないかと危惧している今日この頃です。

コンクリート主任技士論文の導入文1について

前置きがかなり長くなりましたが、

本日は、コンクリート工学誌2024年2月号の記事で私が注目したことについて、書いていこうと思います。

今回紹介するのは、「プレキャストPC橋技術基準」と「セメントを使用しない環境配慮コンクリートの建築物の構造部材への適用」の2項目についてです。

どういう趣旨で記事を書いたかですが、コンクリート主任技士論文に代用できる導入文を想定して記述しようと思います。

まずは、「プレキャストPC橋技術基準」です。まずは、現状の問題を炙り出しプレキャストPC橋を提案するといった展開で記述していきます。

我が国において少子高齢化の進行は避けて通ることができない状況である。人口は2005年を境に減少しており、2050年には9500万人となる見込みである。生産年齢、人口は2050年には2005年に比べて約4割も減少する見込みであり、労働力の不足に対する改善策を早く打ち出し実行することが急務と言える。建設業に目を向けると、令和6年度に労務費が約6%上昇し、昨年と比べても2倍以上示している。材料費の高騰も同時に生じており、物価上昇は今後も継続していくものと思われる。そのことから、ライフサイクルコストの拡大が懸念される。 特に労働力不足を改善するためには、現状では主にICTを導入したり、3Dプリンタを活用して生産性の向上を目指している。しかし、現状では労働力不足の傾向の方が新技術の導入よりも進行速度が速いため、現状が改善されているという実感がない。こういった状況を改善していくための一つとして、プレキャストの普及が欠かせないと考える。プレキャストには様々な部材があるがここでは、プレキャストPC橋を取り上げることとする。プレキャストPC橋はプレテンション方式、ポストテンション方式のPC桁、主要部材にプレキャストを用いた橋梁がある。プレキャストPC橋の利点は、天候などの悪影響を受けにくく高品質な製品であり、また、現場作業が少なくなり、労働災害リスクの低減や工程の短縮が見込まれる。その効果を最大限に発揮するためには、計画段階からその適応を検討することが重要である。また、今後の見通しを今一度捉え、積極的な取り組みを行っていく必要があると考える。

コンクリート主任技士論文の導入文2について

次は、「セメントを使用しない環境配慮コンクリートの建築物の構造部材への適用」です。

これも環境悪化を危惧し今後は、脱炭素社会を目指すため品質開発を進めていくことが重要である。という趣旨で記述していきます。

世界中の各地では、地球温暖化が原因と思われる洪水や干ばつなど、様々な災害に見舞われている状況である。我が日本でも例外ではなく、毎年のように大雨に起因する災害が多くなっている。具体的には、近年では2018年に発生した西日本豪雨である。中国地方や四国地方で大雨となり、河川が氾濫し、その付近の住民の方が被災されている。このような災害は今後も増え続けると考えられる。 地球温暖化の原因の一つには、二酸化炭素の増加が挙げられます。二酸化炭素が増加することにより、大気中に温室効果ガスが増加し、気温が上昇する仕組みとされている。建設業界においても、多くの二酸化炭素が排出されている。その中でも、コンクリートの製造による排出量が大きく、セメント製造工程で生じる二酸化炭素の排出量は、日本の総排出量の約4%を占めている。具体的にはセメント1トンの製造には、約1トンの二酸化炭素が排出されると言われている。セメントの生産量は1990年代後半をピークに、2020年には半分以下に減少しているが、二酸化炭素排出の課題は依然として大きなものある。 このような取り組みは他の産業から排出された廃材をうまく活用している好例であり、非常に素晴らしいと考える。しかし、一方で火力発電所の稼働によって二酸化炭素が排出されているため、根本的な解決策にはなっていないと私は考えう。やはり、セメントを使用しない環境に配慮したコンクリートの普及が重要だと感じている。ここで紹介されているコンクリートは、高炉スラグ微粉末をカルシウム系刺激材で硬化させたものであり、屋根付きの人道橋の基礎や屋外階段に使用された事例が報告されています。まだ実績がないコンクリートですが、国土交通大臣の認定を受けることから始め、炭素社会の実現に貢献したいという熱意が感じられる論文です。

まとめ

今回は、以上になります。

論文で重要なことは、1本軸があることです。この記事は導入文になりますが、自分が考えた結論に合うように工夫し展開を修正して活用してみて下さい。

【コンクリート工学2024年1月号】重要!主任技士・診断士の方へ

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