【コンクリート診断士】建設業の資格ランキングで堂々の第3位

建設業 資格ランキング

このブログは、コンクリート診断士という資格を皆さんに知ってもらうこと。

そして、その試験に合格して頂くこと。

このブログ記事で勉強すれば合格できる。をコンセプトにしています。

 

コンセプト

 

人物像私は、コンクリート診断士、コンクリート主任技士を取得しています。

特に、コンクリート診断士の取得を目指している方に有益な情報を発信すること目指しています。

 

 

コンクリート診断士は、建設業関係に係る仕事に従事されている方には認知度が高い資格です。

建設現場

私も建設業関係に携わり始めて、6年目あたりでこの資格の事を知りました。それは、職場でコンクリート診断士に合格された方がチラホラ出てきたからです。

 

コンクリート診断士ってそんなにすごいの?って思っている方がいると思います。

 

コンクリート診断士という資格は、建設業の資格ランキングで堂々の第3位なのです。

なぜか??

それは、戦後から1990年代にかけてスクラップアンドビルド(壊して造る)方式が主流となっていましたが、近年は、今あるものを長く使っていく時代に変化してきました。それに伴い、補修設計業務が増えたりするなど、リニューアル工事に世の中は移ってきています。この変化に伴い建設業でも需要が高まった資格が「コンクリート診断士」になります。

この資格は、診断業務に必要であり、調査報告書にもコンクリート診断士の考察を求められるようになっています。もっとも需要があり、専門性が高い資格の一つです。

 

私も、コンクリート診断士を持っている方と名刺交換をするたびに、

「すごいな。」

と、いつも尊敬の眼差しで接してきました。

勝手に「頭がいいんだろうな」とか、「勉強がんばったんだろうな」とか

思っていました。

それと同時に、私もいつかは、「この資格を取りたい。」と意識するようになっていました。

でも、そうはいうものの、「中々勉強ができないのが人間なんですよね」

仕事が忙しかったり、人付き合いもあるし、暇なときでもスマホをずっと見たりして何もしないまま、時間が過ぎてゆく…。

な~んてこともしばしば。

また、気が付くと、いつの間にか後輩がこの資格を取っていた。

「えっ????」まじですか?

「何だか、今まで普通に先輩として言ってたことが言いづらくなった。」なんてこともありますよね。

でも、どうにかしたい。

「この資格を取りたい。いや、絶対取らなければ…今後を考えるとヤバいかも…」

 

逆の立場で考えてみます。

 

「いつも先輩づらして、なに言っても反論されて…」

「いつか見返してやる。」って思ている後輩もいます。

 

私もどちらも経験しました。(笑)

結局は、資格なんですよね。

資格を持ってなかったら、現状維持か、もしくは、降格になってしまう。

残念ながら日本はこんな世の中なのです。知識や経験があっても資格を持っていなければ、今までとは違うレールに乗らされてしまうのです。(泣)

 

少し、暗くなってしまいましたが、でも取ればいいんです。そうすると文句は言われません。

前置きがながくなりましたが、

今回紹介するのは、「コンクリート診断士」の資格についてです。

この資格について知れば、または、再認識すれば、この資格を取りたい。というモチベーションがアップするのでは思います。

この資格の試験日は、コロナ化では定まっていませんでしたが、通常は、7月下旬に行われます。

資格取得の準備は早ければ早いほどいいのです。

難易度は、高いですが決して合格できない資格ではありません。独学で十分合格できるレベルです。

特にこの資格は記述式の配点が高いとされています。

このブログでも記述式に関する記事を結構あげています。参考になるものばかりです。ぜひ併せてご覧ください。

コンクリート診断士とは

コンクリート診断士を一言でいうと、コンクリートの医者です。

つまり、コンクリートが病気していればそれを診断し、治癒させる役割を果たします。

医者

似たような名前の資格で、コンクリート主任技士(コンクリート技士)というものもありますが、コンクリート診断士と異なり、新しいコンクリートを必要とする際の専門資格となります。

品質のよい生コンクリートを供給すること、品質のよい生コンクリートを現場で管理するが目的です。

コンクリート診断士の資格は、2001年からスタートした民間資格(公益社団法人 日本コンクリート工学会)です。今年(2022年)で21年になります。ちょうど私が社会人になったくらいなのです。

その約20年間で、コンクリート診断士の登録者(2022年4月)は、14,336名です。毎年680名程度増えている状況にあります。

資格要件は、詳しくはこちらを参照ください。(公益社団法人 日本コンクリート工学会 (jci-net.or.jp)

コンクリート診断士の人気度および難易度とは

合格率は、15%程度です。

土木の役立つ資格ランキングでは、堂々第3位です。ちなみに第1位は、技術士(建設部門)第2位は、一級土木施工管理技士です。

難易度では、66になっています。技術士は、70、一級土木施工管理技士は、52 です。

一見難しく感じますが、独学で合格することは可能です。私は、独学で合格しました。

うれしい

コンクリート診断士の資格 約20年の新しい資格

ではどういったコンセプトで、コンクリート診断士ができたのかを簡単に説明します。

コンクリート診断士試験は、2001年より実施されており、社会資本として90億m3余りストックされていると言われるコンクリート構造物について永く供用するために必要な劣化診断・維持管理能力のある技術者を養成し社会に貢献する事を目的として始められました。

コンクリート診断士の登録者はこれで十分なの

社会資本として90億m3を診断および管理しなければならないため、14,336名で割ってみると、62.8万m3/人になります。これを東京ドーム(124m3)に換算すると、約半分です。あまりピンとこないので、具体的に見ていきます。

東京ドーム

点検が必要な橋梁では、72.5万橋。トンネルは、1万箇所。ジェットは、3千施設。大型カルバートは、8千施設 になっています。(参考:定期点検に関する法令等(国土交通省))

この合計をコンクリート診断士の人数で割ってみると、52件です。一見少ないと感じますが、例えば、2ヶ月1件(点検し報告書を作成)とした場合、年間で6件です。52件すべての点検終えるためには、8.6年必要になります。これは、5年に1度の点検が必要なためアウトです。点検をこなすためには年間約10件になります。

そもそも、点検自体は、コンクリート診断士ではなくても履行することができますが、点検業務ができても報告書を作成することは不可能です。

国土交通省は、点検・診断等の業務において、その資格保有者を総合評価落札方式で加点評価することなどにより、積極的に活用するとともに、地方公共団体等でのさらなる活用に向けて周知を図ることを謳っています。

資格保有者とは、「公共工事に関する調査及び設計等の品質確保に資する技術者資格登録規程(平成26年国土交通省告示第1107号)」に基づいて、技術者資格登録簿に登録された資格の事です。その中には、コンクリート診断士も登録されています。

コンクリート診断士の業務(令和4年2月22日時点 国交省)

・点検業務

橋梁(コンクリート橋)   登録日:R2,2月5日

橋梁(鋼橋)        登録日:R2,2月10日

トンネル          登録日:R3,2月10日

ジェット、大型カルバート等 登録日:H31,1月31日

・診断業務

橋梁(コンクリート橋)   登録日:R2,2月10日

橋梁(鋼橋)        登録日:R2,2月10日

トンネル          登録日:R3,2月10日

ジェット、大型カルバート等 登録日:H31,1月31日

(引用:報道発表資料:新たに25の民間資格を登録します!<br>~「令和3年度公共工事に関する調査及び設計等の品質確保に資する技術者資格」の登録~ – 国土交通省 (mlit.go.jp)

橋

詳しくリンクから確認して頂いた方はわかると思いますが、国土交通省が認めた資格保有は17万になります。一見十分な数が揃っているような気がしますが、資格取得後登録をしても、その業務に取り組んでいない方も一定数います。そのため、十分な人数が確保されているものではありません。実際5年に1度の点検も追いついていない自治体等はたくさんあります。

これからコンクリート診断士は、どんどん需要が高まっていく資格の一つになっていきます。また、社内的にも一目を置かれる資格でもあります。

これから建設業をやってみようか。また、既に建設業の業界で仕事をしている方にはおすすめの資格になっています。

コンクリート診断士 どんなメリットがあるの

主に経済面で調査したところ、年収は500~700万円です。ちなみに私もこの範囲です。十分かというともっと欲しいものです。また、この資格を取得すると一時金(10万円)資格手当が付くようです。私の場合は、毎月の手当2万円程付いています。社内的には取得数にも関わりますが、コンクリート博士みないな扱いになります。求人(就職)については、昨今人材不足である建設業においては需要はかなりあります。

携帯で調べもの

コンクリート診断士 取得してからの経験を積むことが必要

確かに、この資格を取得するだけでもいろいろなメリットがありますが、本当の価値は、この資格を活かしていくことができる職場についているかどうかです。つまり、この資格は、実際に現場を調査して経験値を上げていくことが求められる資格なのです。具体的には、コンクリート診断士は、コンクリートの医者によく例えられます。医者も経験を積まなければ信頼される医者にはなれません。ただ、「医者です。」と名乗っていても何も診断できなければ私たちが求める医者ではありません。これとコンクリート診断士も同じなのです。コンリートを調査して原因、対策、維持管理計画を立案できなければ名乗る意味がないのです。

スキル

まとめ

ぜひ、皆さんには、コンクリート診断士という資格を取得し、コンクリートと向き合い、経験値を上げていってください。そして莫大にある社会資本をメンテナンスしていこうではありませんか。

何度も言いますが、このブログは、コンクリート診断士の取得を応援するコンセプトで運営しています。

ブログ内には、コンクリート診断士取得のための情報を記載しています。今後もいろいろと手を加えながら更新していきますので、ご覧ください。

これからも、このブログに立ち寄って頂いた方とは情報を共有して、コンクリート診断士に合格して頂きたいと思っています。

ご協力をお願いしたいとともに、今後とも宜しくお願い致します。

 

この資格を受けようと思っている方には、コンクリートの事を知ってもらうことがいいと思います。まずは、コンクリートの劣化現象を解説 中性化とはいったい何者なのか?
この試験を何気なく1~2回受けた方には、再度メカニズムから確認してみて下さい。【コンクリート診断士合格に必須】 コンクリートの劣化原因である塩害を解説
四択問題は、大丈夫だけど記述式に不安がある方は、こちらへ。過去問を詳しく解説していますので、確認してみて下さい。【記述式問題】2021年コンクリート診断士の過去問を実際に書いてみた!
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