こんにちは。ポッキーです。
コンクリート診断士の勉強は捗っているでしょうか?と頭に浮かんだその時に、ふとこんなことが思い浮かびました。
近年生成AIが社会に急速に普及している状況で、皆さんも結構チャットGPTを活用されているんだろうな。こんな便利なものがあるので記述試験で活用して勉強しているから大丈夫!
と、高をくくっているたくさんの受験者いるのではないかと 思いました。
そんな、あなた!に質問です。
ChatGPTで“それっぽい解答”を作ったこと、ありませんか?
でも、それ…本当に合格ラインですか?
この問いに「はっ」と思った方はこの記事を最後まで読んでください。きっと考えが変わると思います。
ということで、この記事は、「ChatGPTに聞いてみた記述式解答 vs 私が考える合格ライン」と題しまして、私なりに答えを出してみましたので、ぜひ最後まで読んでみて下さい。
コンクリート診断士試験で生成AIを使う人が増えているが…
近年は生成AI(特にChatGPTなど)を活用して記述対策をする人が確実に増えています。
その理由として以下に、その実情と理由、メリット・注意点を整理して説明してみます。
理由 | 内容 |
---|
📱 手軽に使える | :ChatGPTやPerplexityなどはスマホでも簡単に使える。思いついたときにすぐ聞ける。 |
🧠 知識が網羅的 | :劣化要因や補修工法などをざっくり整理したいとき、AIが素早く答えてくれる。 |
✍️ 記述の「型」を掴める | :文章の構成例や表現を真似することで、記述式の“入口”にしやすい。 |
🔍 添削のヒントにできる | :自分の解答とAIの回答を比較することで「足りない視点」や「論理の薄さ」に気づける。 |
しかし、AIの解答には「落とし穴」もある
しかし、生成AIの解答には「落とし穴」もあるのは、皆さんも薄々は感じ取っている方も多いはずです。それはこんな感じのことではないでしょうか?少し具体的にコンクリート診断士の記述式で示したいと思います。
課題 | 内容 |
---|
📉 論理が飛んでることがある | :「調査して対策します」など論理の一貫性が弱いケースが多い。 |
📚 設問の意図を読み取れない | :設問に対して“ずれた”解答になることがある(特に設問3など)。 |
🤖 実務感が乏しい | :実務経験をベースにした記述が求められるが、AIは机上の理論になりがち。 |
⚖️ 合否ラインに乗らない | :「正しいけど点が取れない」典型的な文になりやすい(添削で指摘される点ですね)。 |
ChatGPT風の解答と私(合格ラインを意識した解答)の両方を比較
こんな悩みはありませんか?
さらに具体的に例を挙げて解説してみます。そのテーマを「中性化劣化に対する調査と対策」としてChatGPT風の解答と私(合格ラインを意識した解答)の両方を比較形式でご提示してみます。
ChatGPT風の記述式解答(AIがよく書くタイプ)
中性化が疑われる場合は、コア採取などで中性化深さを確認し、必要に応じて断面修復や表面保護などの対策を行う。鉄筋の防錆処理や仕上げによる再劣化防止が重要である。
実際、ChatGPTに聞いてみました。「中性化劣化に対する調査と対策」を述べて下さい。と。急にこんな事を聞いてもダメなので「あたたは、コンクリート診断士です。私の質問に答えて下さい」と前置きをし質問してみましたのが上記の回答です。一見よく書けているような気がします。
では、次に私(合格ラインを意識した解答)の回答になります。
私案:合格ラインを意識した解答
現地調査により、鉄筋に沿ったひび割れやエフロレッセンスが確認されたため、中性化の進行が疑われた。構造物の影響のない箇所からコア採取しフェノールフタレイン溶液で中性化深さを測定した。また、鉄筋位置を把握し影響範囲を評価する。中性化が鉄筋に到達している部位については、断面修復工法により鉄筋の裏の健全部分まで除去し、鉄筋防錆処理後にポリマーセメントモルタル等で補修を行う。仕上げとして表面含浸材を塗布し、今後の中性化進行を抑制することで耐久性の向上を図る。
こんな感じでしょうか。これは一例ですが「こんなに差がある」ことを実感しています。しかし、ChatGPT等を使いこなしている方は違うと思いますが、そんなプロの方はいないと思います。まとめると次の様になると思います。
「AI解答 vs 合格ライン」の差を分析
観点 | ChatGPT風 | 合格を意識した案 |
---|---|---|
🧠 専門性 | 抽象的 | 技術用語と工法名が具体的 |
🔍 論理構成 | 調査→対策が曖昧 | 調査→進行度評価→対策→再劣化防止まで論理的 |
✏️ 採点者視点 | 汎用的で“ありきたり” | 採点基準(構造的理解と対策理由)を意識 |
📌 対策の明確さ | 「防錆処理や仕上げ」 | 「防錆処理+補修+含浸材」まで具体化 |
⚠️ 適用条件 | 不明確 | 「鉄筋に到達した場合」と適用範囲を明記 |
あなたの解答、どちらに近いですか?
まとめ
ChatGPTのような生成AIは、知識を整理したり文章のヒントを得るには、確かに便利なツールです。
ただ、それだけで“合格答案”が書けるかといえば、決してそうではありません。
なぜなら、合格ラインに届く記述には、
1.設問の意図を汲み取る力
2. 実務経験に基づいた説得力も必要な場合もある(実経験がなくても合格はできますが、リアリティは実務経験者は強みになる)
2. 採点者に読みやすい構成と表現
が、どうしても求められるからです。
こうした視点は、AIでは補いきれない部分だと思います。
だからこそ「人の目による添削」や「実務感ある表現の指導」が、今もこれからも重要だと私は思います。
だからこそ、AIを“下書き”にして、プロの添削で“合格答案”に仕上げるというニーズが増加しています。私のブログでも2025年向けの練習論文を掲載しています。そう言った活用にも最適なものになっていますので是非、ご覧ください。
【特別問題+解説・評価∔α】コンクリート診断士試験でライバルに差をつける!
【2025年版】記述式が苦手でも合格できる!160人が使ったコンクリート診断士テンプレート
私が提供しているブログもAIを併せればもっと面白いものになると考えています。
あなたの頑張りを、「合格という結果」につなげるお手伝いができれば幸いです。
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