この記事では、今年(2022年)行われるコンクリート診断士の解答を速報として出したいと考えています。
4択問題だけではなく、記述式問題も掲載したいと思います。
参考にしていただければ幸いです。ぜひ、ご覧になって下さい。
更新いたします。
【2022年 7月24日 コンクリート診断士問題の解答】
皆様から試験資料を頂きました。大変ありがとうございました。
今年度の試験の難易度としの私の感想は、例年通り難しい問題であったと思います。
それでは、四択問題の解答速報を致します。自己採点の参考としてください。なお、解答の是非については、差し控えたいと思います。
宜しくお願い致します。
なお、記述式については、もう少し時間を頂きたいと思います。
更新しました。
記述式 問題Ⅱについて記載しました。また、考えた方については、別記事で説明したいと思っています。
私の感想としては、近年で一番悩ましかったのではないでしょうか。問題を自分で定義し、それを自分自身で解決していく手順が、コンクリート診断士に求められる要素が詰め込まれた良い問題と感じました。
おそらく劣化原因は、いろいろあると思います。一番大事なことは、論理的に説明していくことです。そこが基準点になると考えます。
2022年度 問題Ⅱ
【問1】
A区間の床版の変状原因は、塩害と繰り返し荷重による剥離、剥落と推察する。その理由は、塩分規制前の1972年に建造され、海砂が使用されていること。調査結果から湿度、塩分濃度が高いこと。また、防水層もなく補修履歴があるため、雨水が床版内に残りやすく床版疲労が促進していたと推察する。特に支間中央の軌道直下に剥離剥落が顕著であることから判断した。また、中性化の進行についても考慮しておかなければならない。(199文字)
B区間の床版に変状が発生していない理由は、湿度が低い状況で中性化は進行しているが、水分の影響が少なく鉄筋の腐食損傷が低いと推察する。また、柱間に壁が施工されているため、床版の繰り返し荷重による曲げ応力に対し抵抗力があった推察する。(115文字)
【問2】
A区間の劣化機構を調査する方法を重要なものから2つ述べる。1つ目は、繰り返し荷重による床版疲労を調査する必要があると考える。2つ目は、代表的な位置だけではなく構造物全体に幅広く塩分量を調査する必要があると考える。次にA区間の対策範囲を把握するための優先する2つの方法を述べる。1つ目は、振動調査とAE法の併用である。それは、ひずみが大きく生じている箇所を特定し補強する箇所を把握するためである。2つ目は、自然電位法である。鉄筋腐食範囲を把握することができるため、補修範囲を特定することができると考える。(251文字)
【問3】
必要な対策を述べる。この変状の劣化過程は、加速期と考える。その理由は、鉄筋が腐食しその影響で剥離剥落が生じてるからである。また、床版疲労があるものの写真で確認しても耐荷性能が低下する程至っていないためである。今後30年供用するためには、劣化因子である塩化物の除去、および、床版の補強を行う必要があると考える。具体的には、鉄道を通しながら施工できる方法および、今後も駐車場として利用できる方法と考える。そのための方法は、電気防食工法、および、鋼板接着工法を提案する。床版は内部塩分濃度が高く、鉄筋は腐食してるものの剥離剥落範囲は狭い。そのため、鉄筋の性能は維持していると推察する。これ以上の腐食を防止するため電気防食工法を行う必要があると考える。そして、床版の補強が必要と考え、鋼板を床版下面全体に設置する。それにより曲げ応力が向上する。また、橋面防水を行い水の影響を遮断する必要がある。今後は、定期的に点検を行い早期に変状を発見し対応することが求められる。(428文字)
以上です。
このような記述式問題には、文章の構成があります。この構成さえ身につければ、どんな問題に対しても対応できます。このようなことで悩んでいる方にはこちらの記事がお勧めです。ぜひ、ご覧ください。
【模範解答】記述式のテンプレートをコンクリート診断士が紹介!
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