【コンクリート診断士 記述式】不合格答案に共通する5つの特徴。添削でわかったこと

コンクリート診断士

こんにちは。ポッキーです。

あと、試験までもう少しになりました。みなさん頑張っていますか?

私は、知り合いや問い合わせから論文を見ることがあります。

そこで気づいたのは、気になる答案には、知識量に関係なく共通したパターンがあるということです。

今回はその特徴を5つ、具体的に解説します。心当たりがある方は、今すぐ修正してください。

特徴①:結論が後半に来る

「〇〇であることから、塩害が原因と考えられる」

一見、論理的に見えます。でも、これは「理由→結論」の順番です。

採点者は大量の答案を短時間で読みます。結論が後半に来ると、「何が言いたいのかわからない」という印象を与えます。

正しい順番は「結論→理由→具体例」。原因は冒頭の一文目で断言する。これが鉄則です。

 特徴②:問題文の情報を使っていない

「海岸沿いに位置しているため、塩分の影響を受けた」

この説明、問題文に「海岸沿い」と書いてあるだけです。

合格答案との差はここです。合格者は、問題文に書かれている全ての数値・年代・環境条件・調査結果を根拠として使います。

「1972年建造で塩分規制前であること」「かぶりが25mmと浅いこと」「塩化物含有量が3.2kg/m³と腐食発生限界値を超えていること」。これらを全部根拠として並べた時、初めて「論理的」に見えます。

問題文は答案の材料置き場です。全部使い切ってください。

 特徴③:メカニズムが書いていない

「塩害により鉄筋が腐食し、ひび割れが発生した」

これでは不十分です。

採点者が見ているのは、「なぜ腐食したのか」というメカニズムの理解です。

「塩化物イオンが腐食発生限界値を超え、不動態被膜が破壊された。鉄筋が腐食し体積膨張が生じた結果、コンクリートにひび割れが発生した」

このプロセスを書けるかどうかで、診断士としての理解度が伝わります。

特徴④:調査方法に「目的」がない

「塩化物含有量の測定、自然電位法、フェノールフタレイン試験を行う」

調査名を列挙しているだけです。これは点数になりません。

うなだれる男

採点者が見ているのは「何のための調査か」です。

「鉄筋腐食の範囲を特定するため、自然電位法を行う」「補修材料の選定に必要な強度を確認するため、コア採取による圧縮強度試験を行う」というように、目的と方法をセットで書くことが必要です。

また、想定した劣化原因以外の可能性(例:塩害と診断したが、ASRの可能性もゼロではない)についても触れると、幅のある論文になります。

特徴⑤:劣化過程を述べずに対策を書いている

「表面被覆工法と断面修復を行う」

唐突に対策が始まっています。

対策を書く前に、必ず劣化過程を述べなければなりません。

本を読む

「劣化過程は加速期(前期)と推察する。それは、ひび割れが発生しているが耐荷性能の低下は見られないためである」

こう書いてから対策に入ることで、「なぜこの対策を選んだのか」という根拠が生まれます。 劣化過程が加速期なのか劣化期なのかによって、必要な対策(補修のみか、補修+補強か)が変わります。根拠のない対策は、採点者に「なんとなく書いた」と見えてしまいます。

まとめ:5つ全部、型で解決できる

ここで気づいた方もいると思います。

これら5つの特徴は、全部「型を知らないこと」から来ています。

先生

①結論が後半に来る → 型を使えば必ず冒頭に結論が来る
②問題文の情報を使わない → 型の〇〇に問題文の情報を入れる習慣がつく
③メカニズムが抜ける → 型の中にメカニズムを書く箇所が決まっている
④調査に目的がない → 型は「目的+方法」のセットになっている
⑤劣化過程なしに対策を書く → 型は必ず劣化過程から始まる

型を持つことは、これら5つの問題を一度に解決することです。

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