こんにちは。ポッキーです。
今年も昨年同様、2023年度のコンクリート診断士の解答速報をやりたいと思います。
でも、皆さんの協力無くしてはできません。今年も、どなたか試験問題を提供して頂きたいと思います。
私が、できる最善を尽くして速報したいと思います。
お問い合わせからコメントを頂ければ、こちらから空メール致します。
宜しくお願い致します。
【更新7月25日】
コンクリート診断士問題の提供を頂きましたので、今年も速報をアップ致します。ご協力して頂きましてありがとうございました。
それでは、R5年度の記述式Ⅱについて私なりの解答を致します。文字数については、解説を多めにしているため若干1000文字を超えていることをお詫びいたします。
〇問1
A部の変状の原因は、床版天端から塩分を含んだ雨水がシース等を伝い、それが腐食し錆汁を伴うエフロレッセンスが発生したと推察する。その理由は、防水層が当初から無く、また、横断勾配の影響で塩分を含んだ雨水が滞留する環境下であった。そのため、PC鋼線の定着部が発錆し保護モルタルが剥離したと考える。
B部の変状の原因は、塩分を含んだ雨水が継ぎ目を伝い、鉄筋を腐食させ、剥落したと考える。具体的には、大型車の増加および、建造から53年経過しており、緊張力のクリープによる減少で、桁と場所打ち部の継ぎ目が緩み、雨水が浸入したと推察する。その結果、鉄筋が腐食し下面が剥落したと考える。
〇問2
①上縁部定着の保護モルタルの浮きを確認するため、舗装を切削し打音検査を行う。
②腐食の原因がPC鋼線、シース、または、鉄筋かどうかを確認するため、桁を削工しファイバースコープで確認する。
③エフロレッセンスが広範囲であり、ハンチ部付近は初期欠陥が発生しやすい箇所のため、当時の施工記録の確認や、電磁レーダー法等を使用し桁内部の空洞を調査する。
④建造から53年経過してることから、現在の緊張力が健全かどうかを確認するため、載荷試験によりたわみ等の変位を調査する。
〇問3
主桁
現状回復の改善と性能向上を行う必要がある。
①桁上縁部から錆びの発生箇所に向けて、亜硝酸系の防錆材を注入する。その理由は、現状を回復させ次の対策を行うことが重要と考える。
②全ケーブルのグラウト調査を広帯域超音波法で行う。その理由は、床版のグラウト未充填が主ケーブルでも生じている可能性がある。未充填が発見されればグラウトの注入を行う必要がある。併せて、上縁部保護モルタルの再補修を行う。
③床版部に防水層を施工する。その理由は、防水層を施工することで、今後、塩分を含んだ雨水の浸入を防止することができ、床版の耐久性を向上させることができる。
床版
現状回復と施工不良の改善を行う必要がある。床版部の防水層施工は桁対策で記載したため除外する。
①塩化物量を調査する必要がある。その理由は、塩害による鉄筋腐食が要因で剥落したと考えられるが調査されておらず、まずは、床版全体の塩分量を把握し、数値の高い部位から脱塩工法を行い、剥離剥落を抑制する。
②床版全体に自然電位法を実施し鉄筋の腐食範囲を調査する。その理由は、現在の腐食対象範囲を把握し、鉄筋腐食部分には、亜硝酸リチウム等を圧入し鉄筋を防錆する。剥離部分は、ポリマーセメント補修材で修繕を行う。本来は、断面修復を行いたいところではあるがPC構造物のためハツル補修方法は行わない。
③全てのグラウト充填調査を行う。その理由は、一部ではあるが写真③のようなグラウト未充填箇所があることから全数調査を行う必要がある。そして、未充填箇所にはグラウトの注入を行い劣化因子の侵入を防止する。
4択問題の解答も記載します。参考程度に確認してみて下さい。
以上になります。
来年度に向けてスタートしましょう。
きっとあなたのお役に立てる記事です。ぜひ読んでみて下さい。
コメント