【実務経験ゼロでも合格!】コンクリート診断士の論文を推理で組立てる方法

公開手順 コンクリート診断士

こんにちは。ポッキーです。

皆さん こんな悩みごとはありませんか。

「実務経験がないので論文が不安です。どうすれば論文を書けるようになりますか。」

この記事では、実務経験が少なくても論文は書ける!推理で組み立てる試験解答法をテーマに解説していこうと思います。

皆さんにお聞きします。

「記述式問題は実務経験も持ち合わせていないと合格するのは難しい」と思っていませんか?

コンクリート診断士や主任技士を目指す方の中には、そう不安に思う人も多いでしょう。

ということで、アンケートをXで採ってみました。結果は下の通りです。

アンケート結果

アンケート結果は、コンクリート診断士に合格された方に聞いています。実務経験者は約30%、経験が乏しい+特に関係ない+未経験者を合わせると約70%でした。なので、実務経験者が有利かといえばそんなことはないという結果になりました。

これを踏まえると、論文試験に合格するために必要なのは「実務経験の豊富さ」ではなく、「論理的に考え、試験問題から推理する力」 であると断言できるのではないかと推察します。
なぜなら、試験官が求めているのは「この受験者は現場を経験しているか?」ではなく、「この受験者はコンクリートの劣化メカニズムを理解し、適切に説明できるか?」 だからです。

ここのポイントを理解できているかどうかで採点者からの印象をよくすることができます。

では、実務経験が浅くても試験で説得力のある論文を書くにはどうすればいいのでしょうか?


この記事では、試験問題のヒントを見抜き、それを組み合わせて論理的に解答を作る方法 を解説します。


 論文試験は「推理ゲーム」だと考える

論文試験は、いわば 「出題者の意図を読み取る推理ゲーム」  です。
問題文には、必ず何らかのヒントが隠されています。
例えば、次のような設問があったとします。

「コンクリート橋梁の劣化要因と、その対策を述べよ」

この問題に対して、「橋梁の現場経験がないから何を書けばいいかわからない…」と悩む必要はありません。
なぜなら、試験問題自体がすでに「答えのヒント」を含んでいるからです。

「橋梁」→ 屋外、風雨や塩害の影響を受けやすい
「コンクリート部材」→ 主に劣化しやすいのはひび割れ、中性化、塩害、凍害など
「劣化要因」→ 例えば、塩化物イオンの浸透、中性化、凍結融解作用などが考えられる
「対策」→ 表面被覆、断面修復、電気防食など、劣化メカニズムに対応した方法を選ぶ

 ※疲労という見解もあるかもしれませんが、ここでは上記の劣化機構とします。

このように、問題文を分解して考えれば、自分が知らない現場であっても、一般的な知識を組み合わせて論理的に答えることができます。

ここまでは理解できたでしょうか。


「問題のヒント」を見抜く力を鍛える

試験問題には、必ず出題者が考えてほしいポイント が含まれています。
そのヒントを見抜くためのコツを紹介します。

問題文に出てくる「場所・環境」に注目する

私のブログでも過去問の解説をしていますが、まず、キーワード抽出を行っています。構造物がおかれている環境条件である程度は劣化機構を推理することができます。例えば次の通りです。

  • 橋梁、高速道路、港湾施設 → 塩害・凍害・中性化が起こりやすい
  • トンネル・地下構造物 → アルカリシリカ反応、硫酸塩劣化の可能性
  • 工場や化学プラント → 化学的侵食(酸や硫酸塩の影響)

「材料の特徴」を考える

次は、環境条件ではなく構造物で使用されている材料を考えることも重要です。一般的には下のような材料の場合、こんな特徴があります。これを知っていれば、なぜ劣化したのかということを一段階上げて推理することができます。

  • 普通コンクリート → 一般的な劣化要因(中性化、塩害など)
  • 高炉スラグ入り → 耐塩害性や耐硫酸性が向上するが、初期強度が低い
  • アルカリシリカ反応(ASR)を防ぐ → 低アルカリセメントを使う

「なぜ?」を考えながら整理する

例えば、「この劣化現象はなぜ起こるのか?」 と考えるクセをつけると、論理的に組み立てやすくなります。

例:「中性化によって鉄筋が腐食するのはなぜ?」
→ CO₂がコンクリート内に浸透し、Ca(OH)₂がCaCO₃に変化(中性化)
→ コンクリートのpH低下により鉄筋の不動態皮膜が破壊
→ 水と酸素が供給されると鉄筋が腐食し、体積膨張でひび割れ発生

こうした因果関係を意識すると、論文の説得力が増します。


「論理的に組み立てる」ための型を使う

論文を書く際には、あらかじめ「型」を決めておくと書きやすくなります。
試験で使いやすいフレームワークを2つ紹介します。

①「原因 → 影響 → 解決策」の型

  • 原因(なぜ問題が発生するのか?)
  • 影響(そのまま放置するとどうなるのか?)
  • 解決策(どのように対策すればよいのか?)

例)

  • 原因:塩化物イオンがコンクリート内部に浸透し、鉄筋が腐食する
  • 影響:鉄筋膨張によりひび割れが進行し、構造耐力が低下する
  • 解決策:表面被覆や電気防食による塩害対策を実施する

②「事象 → 原因 → 予防策」の型

  • 事象(何が起こったのか?)
  • 原因(なぜそれが起こったのか?)
  • 予防策(今後同じ問題が起こらないようにするには?)

このような型を意識すると、試験本番でもスムーズに論理的な解答が作れます。


 まとめ:「推理力」を鍛えれば誰でも論理的な論文が書ける!

実務経験が少なくても、試験問題のヒントを見抜き、論理的に組み立てる力があれば、説得力のある論文を書くことができます。
必要なのは、「実務経験」ではなく「論理的に考える力」と「推理力」 です。

もし、
「もっと具体的な論文作成の手順例がほしい!」

本当は公開したくなかった””秘伝の手順1~7””。これまで毎年合格者を輩出してきた、実績ある構成法です。しかし、「実務経験が少なくても合格できる方法を広めたい」という思いから、今回ついに公開を決意しました。

論文の構成だけ知りたい方、また、実務経験が少なくても、試験に合格できる「論理的な解答作成法」を身につけたい方は、ぜひチェックしてみてください!

論理的な構成とするための手順1~7として説明しています。

【論理的な構成】一部公開

手順1:与えらている情報から「変状の原因は何々である」と説明する。

手順2:次に、そう思った理由を簡潔に述べる。そして、具体的にその変状となったメカニズムであろう経緯を順序立てて説明する。

このような手順で1~7項目で解説しています。この先は有料になりますので、気になった方はこれから先にお進みください。

 

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