【記述式試験はここで決まる!】試験官が重視する評価基準を徹底解説

試験官の目線 コンクリート診断士

こんにちは。ポッキーです。

この記事では、コンクリート診断士の記述式を評価(採点)する立場が重要視している項目を深掘りしたいと思います。

つまり、「試験官がどのような視点でもって皆さんの論文の評価しているのか」を探ってみたいと思います。

突然ですが、みなさんは、この様な経験をしたことがありませんか。

結構、9割書けたし合格できているかもしれない。とか、逆に半分しか書けなかった、など、そう言った経験をしたことがないでしょか。前者であっても不合格になっている場合もあり、また、後者でも合格しているケースが実際あります。

一体なぜ、そんなことが起こっているのか、また、不思議に思ったことはありませんか。私は、あります。

納得ができなくでずっと考えていた経験もあります。しかし、いくら悩んでもその採点方法を探ることは容易ではありません。なんだか、もやもやして納得がいかないまま、今日に至っている方々がいるかもしれませんし、「必ずいる」と思っています。

今日は、そう言った方に向けて参考になればいいなと思い記事を作成しました。一部有料になっていますが、ぜひ、最後まで読んでみて下さい。少しでも納得することができるきっかけになればと思っています。

1. 9割書いたのに不合格になる理由

① 結論が明確でない
試験官は論理的な答案を求めています。最も重要な「結論」が曖昧だったり、文中に埋もれていたりすると、試験官は「何を主張したいのか分からない」と判断し、低評価をつける可能性があります。
➡ 記述が多くても、論理が伝わらなければ評価されない。

② 論理の一貫性がない
結論・理由・具体例がつながっていない場合、試験官には「理屈が通っていない」と判断されます。例えば、劣化原因を「塩害」としたのに、対策では中性化対策を述べてしまうなど、矛盾した記述があると評価が下がります。
➡ たくさん書いても、内容がブレていると評価されない。

③ 必要な情報が抜けている
「9割書いた」といっても、採点基準に沿った情報を網羅できていなければ点数は伸びません。例えば、「調査方法」や「補修方法」について具体的な説明が不足している場合、試験官は「この受験者は現場で本当に診断できるのか?」と疑問を持ちます。
➡ 文字数が多くても、試験官が求める要素を満たしていないと減点対象。

④ 知識の誤りや用語の誤用
記述量が多いほど、知識の正確性が求められます。もし「シラン系表面含浸工法は中性化対策として有効である」と書いてしまうと、不適切な記述として減点対象になります(実際にはシラン系は水を遮断するものであり、中性化そのものの進行を抑制するわけではない)。
➡ たくさん書いても、誤った知識を記述すると逆効果。

⑤ 重要なキーワードが不足している
試験官は「試験の採点基準」に基づいて採点します。例えば「鉄筋の防錆処理」や「劣化因子の遮断」などの重要なワードが抜けていると、いくら詳細に説明しても得点にはつながりにくくなります。
➡ 量よりも、試験官が求めるキーワードを適切に使うことが重要。

2. 5割しか書いていないのに合格する理由

① 必要な要素が的確に押さえられている
たとえ記述が短くても、「結論」「理由」「調査方法」「対策」が明確に記載されていれば、論理的で簡潔な答案として高評価を得られます。
➡ 試験官が知りたい情報がコンパクトにまとまっていると高得点につながる。

② 採点基準に沿った記述ができている
「試験官が重視する採点基準」などを押さえ、最低限の情報を網羅できている場合、短くても合格点に達します。無駄な説明をせず、要点を絞った記述の方が試験官にとって読みやすいため、評価が上がることもあります。
➡ 必要な情報を確実に押さえていれば、量が少なくても高評価になる。

③ 文章が論理的でわかりやすい
試験官は短時間で多くの答案を採点します。そのため、「簡潔で明確な文章」は評価されやすくなります。「結論→理由→具体例」の流れで書かれていれば、5割程度の記述でも合格点が取れる可能性があります。
➡ シンプルでも、論理が明確な答案の方が高評価を得られる。

④ 用語の使い方が適切で、誤りがない
例えば、「中性化深さの測定にはドリル法を用いる」と正確に書けていれば、それ以上の冗長な説明がなくても十分な評価を得ることができます。逆に、「コア採取を行い中性化を測定する」と書いてしまうと、誤った記述として減点される可能性があります。
➡ 短くても、正確な知識があれば評価される。

このように、「多く書いた」=合格ではなく、「適切に書いた」=合格 ということを理解して対策を練ることが重要です。

試験官が重要視する17の採点基準を押さえ、記述式試験を攻略する

コンクリート診断士試験の記述式問題において、高得点を獲得するためには、試験官がどのような視点で答案を採点しているかを理解することが不可欠です。ただ単に劣化のメカニズムや補修方法を羅列するだけでは、試験官の評価を得ることは難しく、論理的に展開された文章でなければ高評価にはなりません。

この試験では、「知識があるか」だけでなく、「適切に記述できるか」が求められます。そのため、知識を持っているだけでは不十分であり、試験官が納得する論理構成で解答を作成しなければなりません。では、試験官はどのようなポイントを重視しながら採点しているのでしょうか?

それでは、試験官の視点から「合格答案となるために押さえるべき17の採点基準」を解説します。これらの基準を意識して記述すれば、答案の質が向上し、合格への大きなアドバンテージとなります。

例えば、以下のような要素は試験官が高く評価するポイントです。

  • 結論が明確に記述されているか
    どのような劣化が生じ、どのような対策が必要なのかを最初に端的に述べることで、論理構成が明確になります。

  • 論理的な構成になっているか
    結論→理由→具体例の順で述べることが重要です。単に知識を羅列するのではなく、根拠を明示しながら展開することで、説得力のある答案となります。

  • 専門用語の使い方が適切か
    「シラン系表面含浸材」や「再アルカリ化工法」などの専門用語を適切に使うことで、技術的な正確性を示すことができます。ただし、意味が曖昧なまま使用すると減点の対象となるため、正確に理解した上で記述する必要があります。

  • 調査方法や補修方法が妥当か
    例えば、中性化が疑われる場合は「ドリル法」を用いて調査し、補修方法としては「鉄筋防錆処理+断面修復」が適切かどうかを論じる必要があります。また、表面含浸工法や再アルカリ化工法の適用条件を明確に述べることも重要です。

さらに、試験官は答案を読んだ際に「この受験者は本当に現場で診断ができるのか?」という視点で評価します。実際の診断業務を意識した記述ができているかどうかも、採点のポイントとなるのです。

本記事の有料部分では、試験官の視点から「具体的にどのような点が評価されるのか」を詳しく解説していきます。また、受験者が見落としがちなポイントや、減点されやすい記述の特徴についても言及します。

この内容を押さえることで、試験官が求める「合格答案」に近づけることができます。試験で高得点を狙いたい方は、ぜひ続きをご覧ください。

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